─答え方スキルを育てる授業の布石
著者:椿原 正和
A5判 並製: 139ページ
定価:2000円+税
ISBN-13:978-4908637506
発行日: 2017/08/15
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【お詫びと訂正】
第1刷に、下記の誤りがございました。ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
正しくは↓
P31
C
山下さんの話を聞いて、わたしが特に心に残ったことは、戦う相手を尊敬するということです。なぜなら、私はバドミントンをならっていて、試合に出た時、ただの相手だと思って試合が終わったら、フーンみたいな感じで終わっていたからです。だから、これから試合に出たりする時、しっかり相手を尊敬しようと思います。
P32
D
山下さんの話を聞いて、わたしが特に心に残ったことは、夢がかなって表しょう台の一番上で日本のはたを見ながら、こっかを歌ったってすごいと思いました。五年生に言ってくれたすきなことをやって興味のことをやっていいということも心の中にのこりました。
──となります。
椿原先生、ならびにご関係の皆様、読者の皆様に謹んでお詫び申し上げ、ここに訂正いたします。
(2017年8月23日)
全国一斉に実施される学テ。
隣の学校と比べて~と悩む学校は少なくない。
でも、答え方の基礎基本を指導すれば畏れることは全くないのだ。
B問題、現場が直面する3つの苦悩、
①過去問を大量にやらされる子どもの苦悩
②普段の授業が学テ点数に反映されない教師の苦悩
③点数で評価される学校長の苦悩
しかし―この3苦悩から脱出するには、<答え方の基礎基本を教える>ことだ!
・問題の構造をとらえるスキル
・本文とリード文を線で結ぶ等
授業指導のノウハウ指導と共に、どの子も抜群の出来である椿原学級の普段授業のノウハウも大公開!
■著者プロフィール
椿原 正和(つばきはら まさかず)
1962年生まれ。
熊本大学大学院教育学研究科修了。現在、相良村立相良南小学校勤務。
専門は、国語科教育。
■目次
1章 これからの国語学力と学テ
1 国語B問題の呪縛
①学力が点数に反映されない現実こそが問題
②国語B問題は、A問題より易しい
③現場の三つの苦悩
④支援を要する子どもが抱える三つのストレス
2 学テ問題の「構造」を教える
①大問の構造
②リード文の構造
③本文の構造
④設問の構造
3 「三つの作業」で答えが同じになる衝撃
4 五%の授業改善で大丈夫
①国語B問題は、一年生からの授業改革の視点が満載
②例えば、新聞づくりの割り付け
③例えば、物語の授業の基本
5 国語B問題で問われている学力とは何か
2章 学テB問題―特徴をどうとらえるか
1 国語B問題は三種類の問題、二種類の設問しかない
2 国語の授業でテストの解き方・答え方を教えていない
3章 記述問題の答え方―指導のポイントはここ
1 同じ解答なのに、教師によって採点が違う
2 設問の条件に合わせて採点する
3 条件が足りない部分を書き加えて満点にする
4 設問の条件を全て入れて答える
5 みんな同じ点数をつけた!
6 もう一歩の突っ込み!日本語として正しいかを教える
7 この通りに授業をすれば力がつく
8 校内研修への依頼
4章 出題文をどうとらえさせるか
1 二八年度B問題はすべてPISA型
2 長文読解三つのポイント
3 大問の「構造」を教える
4 リード文の授業が九割重要
5 リード文の三文の意味
6 リード文をよく読むと、問題を予想できる
7 本文は、まず「設定」を読む
8 「事件」と「クライマックス」を見つける
9 問題の構造つかみながら読む
10 条件に対する考えをメモしておく
11 二つ目の条件に対応する
12 字数は考えなくてよい
13 知識や経験を入れて記述する問題の教え方
5章 PISA型問題の指導ポイント
1 作業をしながら問題文を読む
2 本文と問題文を線で結ぶ
3 選択肢問題の解き方⓵
4 上から下まで全部消す
5 さらに「作業」する
6 選択肢問題の解き方②
7 アクティブ・ラーニングで本当の学力をつける
6章 説明文問題の指導ポイント
1 リード文から問題を予想する
2 作業を通して構造をつかませる
3 構造が分かれば答えが分かる
4 条件のところにメモをさせておく
7章 論理的思考トレーニングの国語教室経営
- 椿原学級のリアル国語授業エキス
1 「丁寧さ」を身につけるための日記指導
①最初の国語授業「名前を三回書きなさい」
②書き直させる基準は一語で評定する
③漢字使用の基準「学年×10×2」
④月ごとにみる日記指導の極意
・四月「丁寧さ」をしつこく指導し、月の終わりには「全員合格」を演出する
・五月「丁寧さ」の上に「長く書く」ことを加える
・六月 テーマ日記で認識力を高める
・七月 丁寧さに最終イメージ「硬筆展に出すように」
2 語彙力を育てる辞書引き指導
①辞書引きは毎日三語でよい
②一語一分間のシステムが子どもを熱中させる
③一学期でここまで使いこなす
3 朝の会での詩文の暗唱指導
①なぜ詩文の暗唱を行うのか
②何を暗唱させるのか
③どのように暗唱させるのか
4 論理的思考とプログラミング的思考
①学習指導要領とプログラミング的思考
②論理構造の定義
③論理構造をTOSSメモで学習する
④「ありの行列」の論理構造
あとがき